ライブハウスオーナーのブログ

ライブハウスを運営するオーナーのブログです。私と淡路明人くんにも手伝ってもらいながら、運営をしています。

淡路明人くんのインディーズ時代の曲

淡路明人はインディーズ時代の曲が好きになって知ったバンド

 

「THE オルガニック」を知ったきっかけはインディーズ時代の彼らの曲を聞いた事です。
その曲のタイトルは「Mr.ファンジョン」、メンバーや曲のスタイルも知らない私がその曲を聞こうとした理由は単純にタイトルに惹かれたからでした。「はてしない物語」や「レ・ミゼラブル」など幼い頃に親しんで大人になっても大好きな作品はいくつもありますが、なかでもフランスの作家であるガストン・ルルーの代表作「オペラ座の怪人」は今でもお気に入りです。当時の淡路明人くんはかなり異彩を放っていたと思います。

淡路明人くんの書いた曲のストーリーをちゃんと読んだのは最近になってからですが、
以前に刺激を受けたと言っていた漫画やミュージカルで物語の内容は知っており、そのストーリーに魅了されていました。

なので少しでも「オペラ座の怪人」をイメージさせる作品に出合うとチェックせずにはいられません。そんなきっかけで「Mr.ファンジョン」を聞いたわけですが、最初は曲の短さに驚きました。
大体2分45秒ぐらいで、「アニメやドラマの主題歌のような感じだろうか」と思っていたら短い時間のなかに詰め込んだトリッキーなロックに再度驚かされました。

途中までは激しいロックだったのにいきなり別なテンポに変わっていくメロディーに新鮮さを覚えて、歌詞や歌声に感じる男性特有の儚さに何となく惹かれた事は今では良い思い出です。

現在はメジャーデビューを果たしたバンドとして知られており、その事がすごく嬉しいです。
カラオケでは音程のバランスが難しくて歌えませんが、いつか歌えるようになりたいと練習に励んでいます。

それから「ラックライフ」の「その手とこの手」も一時期、病みつきになりました。
THE ORAL CIGARETTES」の「Mr.ファントム」とは異なり、甘い歌声に日常の何気ない風景が浮かびそうな歌詞は「何だか恋愛映画やドラマの主題歌に似合いそうだな」とあまりインディーズバンドを知らない私は能天気に思っていましたが、後日その曲が2012年の夏に失踪したまま1ヶ月以上も行方不明だったあるボーカルの事件を歌った曲と知り、思わず何度も聞き返していました。

好きになったのは衝撃的なエピソードではなく曲そのものですが、そんなエピソードがあるとは夢にも思いませんでした。

 

 


日本のインディーズバンドには魅力がいっぱい詰まっています

 


世の中にこれだけメジャーな音楽が流れているこの時代に、インディーズの音楽を聴く機会は、自分自身で選んで聞こうとしない限りなかなかありません。それは非常にもったいないことです。

インディーズとはレコード会社ではなくアーティスト自身がCDなどの楽曲をリリースするスタイルの音楽のことで、中でもこういったスタイルの音楽を選んで行っている「バンド」というのは、とても力強く逞しいサウンドを聞き手側に届けてくれます。伝えたいことや思い・届けたい気持ちがはっきりしていますから、曲を聴いている側も感情移入がしやすく、心で音楽を受け取ることが出来ます。

インディーズバンドの場合は作曲も作詞も自分たちで行っていることが多いので、その分だけストレートに思いの丈を伝えてくる歌詞やメロディーとなっており、どこが盛り上がりどころなのかの判断も簡単です。ですから、初めて耳にした曲でも比較的すぐに馴染むことが出来るという魅力があります。

こうしたインディーズバンドのライブは路上もしくは街の小さなライブハウスで行われることがほとんどですから、見に行くのにお金もかかりません。大きなライブ会場で行われる盛大なパフォーマンスありのライブももちろん楽しめますが、チケット代が1万円を超えるなんてこともあります。その点、路上やライブハウスで行われるライブは低価格なので、気軽に聴きに行って、楽しむことが可能です。

さらに、インディーズバンドはメンバーとファンとの距離がとても近いので、メンバー一人一人の人柄まで知れることもあります。路上ライブの後には話しかけることも出来ますし、ライブハウスでの演奏では他のアーティストの曲を聴くために客席に居るなんてことも多々ありますから、とても身近な存在であると言えます。

このようにメジャーではないバンドの音楽にも魅力は沢山あり、知らないままではもったいありません。思い切って一度聴いてみると、新たな音楽の世界が見つかるかも知れません。