ライブハウスオーナーのブログ

ライブハウスを運営するオーナーのブログです。私と淡路明人くんにも手伝ってもらいながら、運営をしています。

日本の音楽史におけるアーティストの存在

現在、日本の音楽シーンで活躍するアーティストはたくさんいます。かつては歌謡曲、演歌が一般的でした。戦後、高度経済成長期にUSAやUKの音楽がどんどん日本で知られるようになるにつれて、日本人の間でもこれまでの歌謡曲とは異なり、ポップやロック、メタルといったジャンルが歌われるようになりました。その決定的なきっかけはやはりビートルズの登場と来日ライブでしょう。ギターを習い始める日本人男子が急増し、ビートルズコピーバンドも数多く出てきました。またビートルズから派生した海外のバンド、ミュージシャンの影響を受けた日本人歌手も出てくるようになりました。
一般的なイメージとしては、自分達で作詞、作曲、演奏もするバンドはミュージシャン、作詞作曲はするが演奏はバックバンドが担い、歌い手が中心となるのがアーティストと呼ばれることが多いです。どちらも自分で楽曲を制作し、異性同性、年代にこだわらずファン層が広いことが共通点に挙げられます。反対にアイドルはビジュアルも異なり、異性から支持されることが多いです。最近のアイドルは多才な人も多く、国民的アイドルと呼ばれる人は子供からお年寄りまで幅広い人気を誇る場合もあります。また演奏や楽曲、歌唱力といった実力で勝負するアーティストと、派手な化粧と奇抜な衣装でパフォーマンスするヴィジュアルを売りにするアーティストも多くいます。音楽を聴かせるというより、見た目とパフォーマンスでお客を楽しませるという意味で人気がありますが、その活動の仕方には賛否両論起こることもあります。またCMやドラマなどメディアでテーマソングに起用されて瞬く間に人気者になるなど、チャンスがどこに隠れているかまったく読めないのが音楽業界でもあります。また最近は動画投稿、共有サービスが普及しており、お金をかけないプロモーション活動が盛んであり、プロではない人の音楽や歌が注目されることも多くなりました。アーティストという意味は昔ほど単純ではなくなってきているのです。